【トレーナー向け】トレーニングにおける神経系の学習の重要性|構造・機能・効果・最適なトレーニング方法を徹底解説!
トレーニングで筋力を向上させたり、スポーツのパフォーマンスを高めたりするには、単に筋肉を鍛えるだけでなく、**神経系の学習(ニューロマスキュラーアダプテーション)**が非常に重要です。
「神経系の発達がトレーニングにどう影響するのか?」
「神経系を鍛えるための具体的なトレーニング方法は?」
本記事では、神経系の構造・機能から、神経適応を高める具体的なトレーニング方法まで詳しく解説します!
神経系とは?その構造と機能
☑︎神経系の基本構造
神経系は、大きく分けて 「中枢神経系(CNS)」 と 「末梢神経系(PNS)」 に分類されます。
神経系の分類 | 主な役割 |
中枢神経系(CNS) | 脳と脊髄を含み、運動指令や感覚情報の処理を行う |
末梢神経系(PNS) | 体全体に広がる神経ネットワークで、脳と筋肉をつなぐ |
トレーニングにおいては、脳からの指令が神経を通じて筋肉に伝わり、動作が生まれる仕組みが重要になります。
☑︎運動に関わる主要な神経の種類
運動のパフォーマンス向上には、以下の神経が重要な役割を果たします。
1. 運動神経(運動ニューロン)
• 脳や脊髄から筋肉へ信号を送る
• 筋肉の収縮をコントロールし、力の発揮を調整する
• 「随意運動(自分の意思で動かす運動)」を司る
2. 感覚神経(感覚ニューロン)
• 筋肉や関節の状態を脳にフィードバック
• 姿勢制御やバランスの維持に関与
• 「動作の精度向上」に貢献
3. 自律神経(交感神経・副交感神経)
• 運動時の生理機能を調整
• 交感神経 → 運動時に心拍数や血流を増加させる
• 副交感神経 → 休息・回復時に働き、リカバリーを促進
神経系の学習とは?トレーニングでの重要性
神経系の学習(ニューロマスキュラーアダプテーション)とは、脳と筋肉の連携を最適化し、動作の効率を高めるプロセスのことです。
例:スクワットを初めて行ったときの動作がぎこちない理由
➡ 筋肉ではなく 神経系が未発達なため、スムーズな動作ができていない。
➡ 繰り返し行うことで、神経が適応し、動作がスムーズになる。
☑︎神経系の適応がもたらす効果
・より多くの筋繊維を動員できる(筋動員率の向上)
・神経伝達速度が向上し、素早い動作が可能に
・筋収縮のタイミングが最適化され、力の発揮がスムーズに
・無駄な力みがなくなり、エネルギー効率が向上
この適応により、トレーニング初心者でも短期間で扱える重量が増えることが多いです。
神経系を鍛えるための最適なトレーニング方法
① 高負荷トレーニング(Maximal Strength Training)
重い重量(80~95%1RM)を扱うトレーニングは、神経系の適応を促進します。
例:スクワット(90% 1RM × 3回 × 4セット)
ポイント: 高重量を短時間で動かすことで、神経系の発達が加速する。
② スピードトレーニング(Speed & Power Training)
素早い動きをトレーニングすることで、神経伝達速度を高める。
例:バーベルジャンプスクワット(50% 1RM × 5回 × 4セット)
ポイント: 軽めの負荷を爆発的に動かすことで、神経系と筋肉の連携を強化。
③ プライオメトリクストレーニング(Plyometrics)
ジャンプトレーニングなどを行い、爆発的な動作や敏捷性を向上させる。
例:ボックスジャンプ、メディシンボールスロー
ポイント: 反応速度を鍛え、瞬発力を向上させる。
④ コーディネーショントレーニング(Coordination Training)
複雑な動きを繰り返し行うことで、神経系がより精密な動作を学習。
例:アジリティラダー、バランスボールトレーニング
ポイント: 動きの正確性が向上し、競技パフォーマンスが洗練される。
⑤ 反復練習とフォームの最適化
トレーニングの反復により、神経系が正しい動作を学習する。
毎回のトレーニングで正しいフォームを意識する
軽い負荷から開始し、動作の精度を高める
まとめ|神経系を鍛えることでトレーニング効果を最大化!
トレーニングにおいて、神経系の適応は筋力向上やパフォーマンス向上に不可欠です。
☑︎高負荷トレーニングで神経適応を促す
☑︎スピードトレーニングで神経の反応速度を向上
☑︎プライオメトリクスで爆発的な動作を鍛える
☑︎反復練習で神経系の学習を最適化
ただ筋肉を鍛えるだけでなく、脳と筋肉の連携を強化することで、よりスムーズでパワフルな動きを手に入れ、トレーニングの成果を最大化できます!
「筋トレ × 神経系トレーニング」で、最強のパフォーマンスを目指しましょう!
ー執筆ー
パーソナルトレーニングジムNINE
NSCA認定パーソナルトレーナー(https://nsca-japan.or.jp/)
代表 原田拓人